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背骨治療の専門医に聞いてみました

腰痛・下肢の痛みやしびれは早期受診を。原因は「せぼねの病気」かも!?

長張 浩昌先生
医療法人社団正心会・岡本石井病院
静岡・焼津脊椎脊髄病センター センター長 脊椎外科部長
Dr. PROFILE
資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本骨粗鬆症学会認定医、日本脊椎脊髄病学、会認定脊椎脊髄外科指導医
Q
背骨の手術はどのように行いますか?
Q
手術を受けるにあたり年齢制限はありますか?

年齢だけで手術の可否が決まることはなく、低侵襲手術が普及してきたことで、適応となる患者さんの層は広がっ ています。全身状態がよければ80 代以降でも手術は可能ですし、より安心・安全に手術を進められるよう、必要 に応じて患者さんのかかりつけの内科の先生とも連絡を取り合います。腰痛や下肢のしびれのためにご自身で十分 に動けなくなると認知機能や筋力が落ち、要介護となる可能性も上がるため、そうした悪循環を避けるために手術 を選択するケースも増えています。 ただし、低侵襲といっても手術である以上全くリスクがないわけではなく、あくまで歩⾏などの⽇常⽣活を送るた めに必要な動作に著しい影響がある 、 または保存的治療を⾏なっても改善のみられない強い痛みやしびれ、あるい は筋力低下、膀胱直腸障害がある方の選択肢となります。前述の通り、手術以外の治療も充実していますので、年 齢を理由に最初から痛みやしびれをあきらめる必要はありません。まずはご自身の状態について客観的な診断を受 け、適切な治療に向き合ってください。