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背骨治療の専門医に聞いてみました

腰椎椎間板ヘルニアは保存療法から低侵襲で負担の少ない手術療法までさまざまな治療選択肢があります

湯浅 将人先生
練馬総合病院 整形外科
Dr. PROFILE
2003 年東京医科歯科大学医学部卒業、同年東京医科歯科大学医学部整形外科に入局。米国Vanderbilt大学整形外科、済生会川口総合病院整形外科、東京医科歯科大学整形外科助教を経て2021 年より現職。
専門分野:脊椎脊髄分野、骨粗鬆症
資格:日本整形外科学会認定専門医・脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
所属学会等:日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会
リモートワークが増え、腰の痛みに悩む人が増えています。腰の痛みの原因で多い腰椎椎間板ヘルニアの患者数は推定100 万人ともいわれており、整形外科での治療法も格段に進歩しています。練馬総合病院の湯浅将人先生に、腰椎椎間板ヘルニアの治療法と再発を含めた予防法についてお話を伺いました。
Q
腰椎椎間板ヘルニアとは、どのような病気ですか?
Q
腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのは、どんな人でしょうか?

腰椎椎間板ヘルニアは、20 代〜40 代の若い人で、2対1もしくは3対1の割合で女性よりも男性に多いといわれています。特に、重い物を頻回に持つことが多い土木関係や長い時間座っているタクシーや長距離トラックのドライバーといった職業の人に発症しやすい傾向があります。

Q
腰椎椎間板ヘルニアになると、どのような症状が現れますか?
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腰痛から始まることが多く、次第にお尻のあたりから足にかけて放散するような痛みが出ます。しびれは、お尻から太ももの外側、あるいは太ももの後ろ側、膝下の外側や後ろ側に出ることが多く、足の感覚が鈍くなるという症状も現れます。症状が片足のみに限定されている場合は、神経の圧迫度合いは比較的軽度と言えます。一方で両足ともに痛みやしびれを感じる場合は重度に達している可能性があり、さらに進行すると排尿・排便障害が生じるケースがあります。これらの症状が現れたら、早めに整形外科を受診してください。
整体などの選択肢もありますが、まずは整形外科で検査などを行い、正しい診断をつけてもらうことが重要だと考えます。腰痛や下半身の痛み・しびれが原因となる病気は腰椎椎間板ヘルニア以外にもさまざまありますから、ぜひ自己判断せずに整形外科に相談されることをお勧めします