背骨治療の専門医に聞いてみました
肩から上肢にかけて痛み・しびれを生じる「頚椎症性神経根症」多くの方が保存治療で軽快しています。
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CHAPTER01神経の通り道が狭くなることで起こる『頚椎症性神経根症』
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CHAPTER02『頚椎症性神経根症』で手術を受けるケースとは?
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CHAPTER03手術後のリハビリ・退院後の生活について
退院してからもリハビリで習得する「首に負担をかけない動き」を意識していただきますが、やがてはスポーツを 楽しめるようなアクティブな生活を取り戻すことはできます。カラーが外れれば、ジョギングや水泳といった軽い スポーツから徐々に始められるようになります。サッカーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツも術後3 ヶ 月で可能となります。柔道・ボクシングのような格闘技やラグビーがイメージされる〝フルコンタクトスポーツ〟 も不可能ではありませんが、それらに本格的に取り組むのは、骨癒合が得られた後に開始するのが望ましいです。
加齢にともなって発症する『頚椎症性神経根症』は、基本的には多くの場合が痛み止めの内服など保存治療によっ
て軽快します。神経根ブロック注射を行っていないクリニックなどもありますから、投薬やリハビリで改善が乏し
い場合は患者さんご自身が納得しながら保存治療を進められるよう、脊椎外科医のいる医療機関を訪ねてみるとい
う考え方もあると思います。
治療の選択肢をすべて知った上でご検討され、「手術をした方がいいかも」となった場合も、近年は医療技術の進
歩によって、患者さんの負担を最低限に抑えながら痛みをとるということも可能になっていますので、脊椎の専門
医に診てもらうとよいでしょう。
整形外科の治療は「日常生活や仕事等に支障がないように症状を改善させる」ということが目標と言えます。医師は、
患者さんに合った治療のご提案を心掛けています。
気になる症状がある方は、少しでもそれを取り除き日々快適に暮らせるよう、早いうちに医療機関にご相談される
ことをお勧めします。