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背骨治療の専門医に聞いてみました

背骨が曲がる、腰が曲がる変性後弯症(腰曲がり)は、病気です。
歳のせいとは限りません。脊椎専門医に相談を

松崎 浩巳先生
医療法人社団苑田会 苑田第3病院内 東京脊椎脊髄病センター 顧問
Dr. PROFILE
資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会外科名誉指導医、医学博士
Q
老化による腰曲がりの予防法はありますか?
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老化による後弯は、程度の差はあっても誰にでも現れてくるものです。予防としては、日常生活でいつも姿勢を良くするよう心がけましょう。背筋を伸ばした良い姿勢を保つことは、自然と背中の筋力強化にもつながり、体幹を鍛えられます。また、早歩きやジョギング、水泳などの全身運動により、心肺機能を高めて細胞を若く保つことも大切です。実際、若い頃にそうした運動習慣があった方は、骨量が多いために閉経後も骨粗しょう症になりにくく、腰曲がりが進みにくい傾向があります。あわせてバランスの良い食事を取ることも大事です。

Q
どのような症状が変性後弯症(腰曲がり)で出てくるのでしょうか?
変性後弯症(腰曲がり)のレントゲン。腹部が圧迫されています。
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腰痛や、長く歩くのがつらいなど感じるようになるのが軽度の腰曲がりです。進行すると腰痛がさらに悪化し、長い時間立っていられず支えが必要になったり、歩行時に腰痛や太ももに痛みが出てきます。さらに、お腹が圧迫されて胃の中のものが食道に逆流する逆流性食道炎(逆流性胃食道症)や、胸の圧迫による呼吸機能の低下を引き起こすこともあります。こうした身体の問題に加えて、年齢以上に老けて見えてしまうことで精神的な苦痛を感じ、引きこもり気味になってしまう方も少なくありません。

Q
腰曲がりの受診すべきタイミングを教えてください。
身体が前かがみになってきて、腰痛や腹部圧迫を感じる、消化器内科では異常が見つからなかったのに腹部に違和感があるといった時には、脊椎専門の医師に相談することをお勧めします。背骨が曲がってきたことで、歩くと下肢痛がある、肩がこる、心理的ダメージが大きいといった場合も同様です。診察では、立った状態での全脊柱や後弯の腰椎部のレントゲンを撮ったり、CT・MRIなどで異常を判定します。
歳をとると腰が曲がるのは当たり前と思われるかもしれませんが、それは間違いです。腰曲がりは立派な病気です。違和感や痛みがあれば、まずは一度、脊椎を専門とする先生を訪ねた方が良いでしょう。